
7月16日から9月17日まで六本木ヒルズで開催されているムーミンの展覧会へ行ってきました。
開催前からインスタで気になっており、ちょうど開催初日に午後休みが取れたので思い切って行ってみました( ´▽`) 雨予報&平日ということで、お客さんは少なくとても見やすい状況でした。
20〜50代ほどの女性が多く、marimekkoのトートバックを持っている方もちらほら見かけフィンランド人気を感じます。男性は1割程度と少ない印象でした。
ちなみに私は、ムーミンの小説や漫画作品など物語には、一切触れていない状態で観覧。
最近、北欧人気ですよね。旅行先に選ばれる人も多いみたいです。特にムーミンは小説の出版80周年を記念して様々なグッズが出ており、くすみカラーの組み合わせカワイイ。。。と春くらいから気になっておりました。
様々な名言も生まれている小説ということもあり、どんな発見があるだろうと胸を躍らせつつ六本木ヒルズへゴー!!
展示内容
行ってみて感じたのは、意外と大人へ向けたメッセージ性が高い展覧会だということ。
絵を楽しむことは小さなお子さんでもできると思うけれど、学業、仕事、周囲との人間関係に悩んだことがあるほど、刺さるものが多いのでは無いかと思います。
最初のブースでは、作者の生い立ちや、どのようにムーミンたちが生まれたのかを雑誌や壁画を通して紹介されていました。
トーベさんが女性だったことに驚きつつ、家族が芸術一家であったこと、第二次世界大戦後の復興期に作品を描いていたなど時代背景を頭に入れつつ、作品の変遷を追うことができて興味深かったです。

↑本の表紙はおどろおどろしさと色彩の絶妙なバランスが肖像画みたいで素敵でした。

↑特に印象的だったのは、小児病棟に提供した壁画です。
たくさんのムーミンキャラクターが階段を登って行き、頂上にいる子どもたちに会いに行くような絵だったのですが、色合いやキャラクターたちの表情がとても優しくて、こども達がこの絵を見て入院生活を頑張って乗り切ろう、怖くないって思わせてくれるものでした。
ふとよぎったのは、アンパンマンです。アンパンマンも作者のやなせたかしさんが戦時中・戦後に痛感した「食べられないつらさと情けなさが原点」だと記事で読みました。辛い境遇から生まれたキャラクターがこども達を勇気づけて、またそのこども達に愛される作品になってるのかなぁと思ったり。

これは、柱に投影されていた映像。嵐の中、うねる波がムーミン一家を襲います。
荒ぶる波の中でも食事を欠かさないムーミン一家から、たくましさとシュールな笑いをもらって、にやにやしちゃいました。柱は反対側からも同じ映像が観覧できるため、人が多い時は空間に広がってベストな位置を探してみてくださいね!
キャラクター紹介と物語

キャラクター紹介はメインの登場人物だけだったので、ムーミンファンの人にはちょっと物足りないかもしれないですね。私はムーミンパパが好きだったので、基本から教えてもらえて大満足。そしてムーミンママの懐の深さに憧れました。上の写真は二人が向かい合っててかわいい♡
カラー作品も素敵でしたが、ペンで描いたモノクロの絵は、より物語を感じさせてくれました。
とても人間味溢れていて、そしてフィンランドらしい生活をしている様子が想像力をかき立てるんだと思います。料理していたり、湖でぼんやり過ごしていたり、スキーしていたり。。。
そういえば、サウナに入っている様子は見なかったけれど、なぜなんだろう?


この虚無な表情たまらん。。。どんな場面でこんな表情するのか、それを知りたくて小説読もうかなと思っております。

↑壁一面の漫画
このブースも見どころ満載でした。漫画はキャラクター達の表情がよりわかりやすく、世界観に入り込みやすいです。ニョロニョロが案外横暴だった(笑)
一角にソファが置いてあって、そこに漫画や今回の展覧会の公式図録を自由に読めるスペースになっています。皆さん休憩だけしてましたが、未読の方は読んだ方が満足感高いです。土日は争奪戦になりそうですが、、、
名言たち 〜今までの自分、これからの自分へ向けて〜

各ブースで壁に名言が書かれていていました。
私のお気に入りとなったスクルッタおじさんの名言。スクルッタおじさんとは聞いたことが無かったため調べてみました。
スクルッタおじさんは、トーベ・ヤンソン原作のムーミン物語に登場するキャラクターで、100歳のおじいさんです。自分の名前や最近の出来事を忘れてしまうほど物忘れが激しいですが、昔の記憶を頼りに旅に出る姿が印象的です。心は若々しく、好奇心旺盛で、年齢を重ねても前向きに生きる姿が魅力です.
物忘れのおじいちゃんの名言でした〜〜( ´∀`)
今の私は忘れることはできないかもしれないけれど、1日を楽しんだ人が、人生を楽しんでいくんだろうな、という当たり前だけど忘れがちなことを思い出させてくれた言葉でした。
スクルッタおじさんがどんな風に物語に絡んでくるか、ますます小説を読んでみたくなります。

最後のスペースには自分の好きな名言カードを持ち帰れるブースがありました。
小瓶に入れてある演出が素敵!
スナフキンもムーミンママも様々なキャラクターが名言を残しているので、ぜひお好きなものを1枚おともにしてください。
まとめ
見どころたっぷりの展示でした。絵を通してフィンランドの自然の雄大さ、小説・漫画からはキャラクターたちに感情移入ができる要素がたくさんあり、ムーミン作品の奥深さを感じられる展示会でした。
ちなみにショップは写真撮影不可でした。初日に行っただけあり、たくさんの品物が豊富に揃ってて目移りしちゃいます。
私はふわふわキーホルダーと、ムーミン谷の彗星の絵を買いました。竹馬しているムーミン達がかわいい&シュール( ´∀`)
ネット通販では、名言集カレンダーがあるみたいなので興味湧いてきました。フィンランド行きたいなぁ。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!気になった方は、ぜひ行ってみてくださいね。
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